太陽と風と人の手だけで作る天日塩
微生物が海水を浄化する究極のエコロジーなローカルフード
Piranske Soline社ピランソルトは、自然豊かなスローライフ・スローフードの国スロヴェニア共和国の美しい歴史ある街ピランで採取される700年以上変わらぬ機械を一切持ち込まない伝統的製法の天日塩。
Salt is the sea that couldn’t return to the sky
特別な美味しさの秘密
理由1.「海」と「山」両方のミネラル
・アルプス山脈の水が美しいアドリア海へ注がれます
・塩田はラムサール条約で守られた国立公園
理由2.無形文化遺産の伝統的製法
・3年以上かけて微生物により海水を浄化し塩床を作る
・原材料は海水、機械を入れずに太陽と風と人手だけ
・700年以上変わらぬ伝統的製法はスロヴェニア無形文化遺産
理由3.ピランの歴史的・地理的背景
【ポイント】
ピランソルトは、汚染物質の入り込む余地のない場所で、山と海のミネラル豊富な泥で塩庄を作り、3年以上と長い年月をかけて微生物が海水を浄化して天日と風のみで700年変わらぬ伝統的製法でつくられる塩です。
太陽と風と人の手だけで作る天日塩、究極のエコロジーなローカルフードなのです。
理由1.「海」と「山」両方のミネラル
1.アルプス山脈の腐葉土が森林地帯(「山」)、鍾乳洞を抜けてアドリア海(「海」)へ注ぎ込みます。山と海のミネラル豊富な泥(ペトラ、といいます)を塩床とします。
2.ペトラは、バイオ堆積層なので、バクテリアの力で海水を更に浄化します。
3.塩田は、そのペトラを2~3年、場合によっては8年をかけて敷き詰め、石のローラーで固めることで作られます。 ペトラは固い為、砂が混じらず白い塩が収穫できるのです。 (他の天日塩との大きな違いはこのペトラ)
なお、塩田はラムサール条約※で守られた国立公園の中にあります。
※ラムサール条約とは:特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地を保全するための条約
〔他の塩との大きな違い〕
ヨーロッパの各地域や日本国内でも「天日」の塩は作られていますが、どれもそれぞれの風味を楽しむことができます。
なかでも、ピランの塩田で作られる塩は、同じ天日塩でも他の塩との大きな違いがあります。
それが「ぺトラ」であり、
ピランの塩田の底に敷かれたペトラは、近郊の海底から採取された堆積物を実に3年以上をかけて培養した「生きた堆積層」。
塩が作られる過程で危惧される、砂塵や塩床の泥の混入を防ぎ、豊富なミネラルを残しながら、微生物が海水そのものを浄化してくれるのです。
結果、「天日」で自然乾燥させるだけでは得ることができない美しい白さ、そして苦味が少なく、甘さすら感じる特有のうま味とバランスを創ります。
〔ピランソルトが出来るまで〕
アドリア海から採取した海底の泥、堆積物(ペトラ)を敷きます。
1年目
平らにならした後、海水を入れながら培養します。
2年目
新たなぺトラを重ねて敷きます。
この段階で塩は収穫できますが、クオリティを満たすとは言えません。
3年目
最低3年かけて重ねながら培養し、塩の床を作ります。
この後、やっと収穫可能な状態になりますが、
バクテリアの状況によっては、収穫まで8年以上かかる場合もあります。
また、収穫後も毎年ペトラの補修と手入れは続きます。
SEAWATER(アドリア海の海水)
ペトラの上にアドリア海の海水を引き入れます。
風と太陽で、ゆっくり乾燥して、濃度を高めます。
収穫時期、表面にできる結晶がソルトフラワー。
底にできる結晶がトラディショナルシーソルトです。
理由2.スロヴェニア無形文化遺産の伝統的製法
4.石のローラーで固めた塩田に、常に一定の方向に流れて浄化されているアドリア海の海水を引き込む
5.天日と風のみで乾燥、そしてペトラがゆっくり海水を浄化
6.手作業で収穫
この塩田は、700年前から変わらぬ自然を大切にした伝統的製法で、かつ伝統的な用具を使用して手作業で塩を採取する製法のみが認められています。
そのため、塩の一粒一粒に、太陽のエネルギーと海の豊かさと、熟練した職人の心配りがこもっています。
因みに、各国の天日塩でも珍しい製法で、バランスが良く純度が高く白い塩を作る為の製法といえます。
この製法は、2015年にスロヴェニア無形文化遺産に登録されました。
こうしてつくられるお塩、原料は海水のみ、太陽と風と人の手だけで作る天日塩、微生物が海水を浄化して作る究極のエコロジーなローカルフードなのです。
天日塩とは、「太陽の熱だけで海水の水分を蒸発させてつくられた塩」をいいます。
※ピランソルトは、天日塩で有名な他の塩田の塩よりピュアで見た目もきれい(より白い)。
理由3.ピランの歴史的・地理的背景
ピランは、スロヴェニア共和国の西南にあります。
ベネチア建築が特徴の「ピラン」は、町全体が歴史的文化遺産。
ピランは、イタリアヴェネチアの東に位置するアドリア海に面した約15kmの短い海岸線を持つ美しい港町。ヴェネチア建築が特徴の町全体が歴史的文化遺産、国内外から多くの観光客が訪れる、人口2万人弱のリゾート地です。
ピランの「塩田」は、マリーナやカフェが建ち並ぶベネチア建築の街並みを抜けた南に位置しています。
喉の渇きを癒す事ができる幾つもの川は、キノコや果実が採取できる森林地帯を通り、また幾多の鍾乳洞をぬけながら、アドリア海へと流れ込みます。
ちょうど塩田の脇から湾へ流れ込むドラゴニャ川の河口付近の汽水の湿地は、ラムサール条約で守られた、国定の自然保護区域でもあります。数多くの水鳥と動植物、豊富なプランクトンが生息する素晴らしい環境を作っています。
また、ピランソルトの歴史は、ローマ時代まで遡り、長い間ピランを支配していたハプスブルグ家に献上されていた「ハプスブルグ家ゆかりの塩」。ピランの町には今もマリアテレジアの別荘が残っています。